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【デレマス】夢色ハーモニーという楽曲についての考察【デレアニ】

こんにちは、YukiNaです~

今回はずっと前から書こう書こうと思いながらタイミングを逸し続けてきた、アニメアイドルマスターシンデレラガールズ2期EDの「夢色ハーモニー」にまつわる考察記事です。

つい先日行われた7thライブ幕張でモチベが爆上がりしたので今回改めて筆を取る事にしました。

楽曲自体はもう4年も前に発表されたものになりますが、この曲の"ある部分"に言及した記事が今だ何処にもなく(多分)、ツイッターでもその部分に対する言及は見つけられなかったので、この記事を書くことでその"ある部分"に込めたであろう作曲者の意匠を知ってもらい、より夢色ハーモニーを好きになる一助になれたらなぁと思っています。


目次


そもそも夢色ハーモニーってどんな曲だっけ

youtu.be

↑これはコロムビア公式の視聴ですが、最近聴いてなかったな~と言う方はまずこちらから。

以下クレジット

夢色ハーモニー   
歌:CINDERELLA PROJECT  
作詞:遠藤フビト  作曲:BNSI(内田哲也)  編曲:滝澤俊輔(TRYTONELABO)

作曲は今現在はバンダイナムコスタジオを退社されているラブメガネ先生こと内田哲也さん。

そして編曲は我らが滝澤俊輔。僕がデレマス関連作家の中で一番好きな作家です。夢色ハーモニーはまさにそんな滝澤俊輔の本領発揮といったアレンジになっています。

また、CDのブックレットには他にも多くの各奏者さんの名前がクレジットされており、ドラムとシンセ以外ほぼ生録りの死ぬほど豪華なトラックになっています。


基本的にはデレアニの全体曲らしく、ドラム、ピアノ、アコギ、EG、ベース、ストリングス、ブラスという基本構成のバンドサウンドになっていますね。

96kHzで録っている恩恵もあってか、とにかく各パートの音がめちゃくちゃ良いですね。特に管弦はアニメ、ゲームのプロダクトとしては飛び抜けて良いと思います。

CDを買って参加ミュージシャンのクレジットを確認している楽曲派のオタクの方ならご存知かもしれませんが、滝澤さんの楽曲はCHIKA STRINGSさんが弦を全て担当されている事が多いです。(最近だとツインテールの風、マイ・スイート・ハネムーン、to you for me、等々…)

このCHICA STRINGSさんの弦の音が本当に良く、大小数ある弦楽団の中でも一番好きな音です。勿論各種エンジニアさんの腕もあるんでしょうが、どの曲でも非常にソリッド且つ煌びやかな音を聴かせてくれます。そのサウンドの素晴らしさを一番体感出来るのは、滝澤曲だとツインテールの風のイントロでしょうか。特に右側に位置しているチェロのエッジ感は珠玉の一言、必聴です。

ちなみにこのCHICA STRINGSさん、ググっても殆ど情報が出てきません(一応他アーティストさんのアップした写真が数点見つかりますが)TRYTONELABOさんとリレーションのある感じなんでしょうかね。

余談ですが、このCHICA STRINGSさんの音に近いサウンドを自分の楽曲でも使いたくて、古今東西調べまわって辿りついたのがLASSだったりします。本物には当然及びませんが、ソリッド感はかなり肉薄してる気がします。


3つの個性がハーモニーとなって一つの夢になる瞬間

すこし薀蓄が過ぎましたが、本題に入っていきましょう。

僕が注目して頂きたいのが3:22~3:44の間奏パートです。

夢色ハーモニーの間奏は、それまで伴奏に徹していた弦、管、エレキギターのそれぞれの1パートが1つのメロディをユニゾンで演奏し、他のパートはハモりで補強する形をとっています。基本的にはバイオリン、トランペット、歪んだエレキギターが同じメロディを一緒に弾いていると思ってください。

この個性的な3つの楽器が同じメロディを弾きハーモニーを奏でる、これって…

CuteCoolPassionじゃないの!?

というのが今回の考察の目玉でございます、ハイ。

シンデレラガールズはご存知の通り上記3つの属性にアイドルが分かれており、属性ごとにアイドルの系統が全く違います。

その象徴が、シンデレラガールズの象徴でもありデレアニの主人公でもあったニュージェネレーションズですね。

デレアニではニュージェネを中心としたCINDERELLA PROJECTの面々が悩み、考え、成長していく物語です。


そのニュージェネの3人が手を取り一歩を踏み出した楽曲が「流れ星キセキ」なら


「夢色ハーモニー」はCINDERELLA PROJECT、もとい、シンデレラガールズ190人の個性が手を取り合い一つの美しいハーモニーを奏でる楽曲


と言えるのではないでしょうか。

勿論これはいちPの考察と言う名の妄想でしかありませんが、少なくとも間奏の3声ユニゾンに関してはCuCoPa3つの個性が手を取り合い一つのハーモニー、夢を奏でるという音楽面からのアプローチだと思っております。

他デレマス楽曲の間奏で3パートユニゾンをしている曲はありません。というか、ポップスの間奏で3声ユニゾンのソロというのは僕の知る限りではあまり一般的ではありません。オケ畑の滝澤さんならではの発想かもしれません(勿論、お、これかっこええやんけ!ぐらいのノリでそうしたかもしれませんが)


ともあれ僕が伝えたいのは、楽曲は歌詞以外にも作家さんの意匠が込められているから、そういった多角的な視点で楽曲を聴いてみると新たな発見があって、よりコンテンツを楽しめるかもしれませんよ!という事でした。


総括

夢色ハーモニー、どうしても2期が特殊EDが多かった分印象が薄いイメージがあるんですよね(僕はトップクラスに好きなのですが)

なので、夢色ハーモニーの良さを少しでも再確認するきっかけになればと思ってこの記事を書きました。

ちなみに、もし見られる方は26話も是非見てみて下さい。この"もうちょっとだけ続くんじゃよ"的ファンサービスともいえる26話ですが、その最後を飾るのが夢色ハーモニーです。超美麗な縦長の1枚絵がガンダムSEEDのFIND THE WAYみたいにスクロールしていきます(分かるかなw)

その、シンデレラガールズはこれからも続いていく、そんなお話の最後、彼女達のひとつの締めくくりが夢色ハーモニーであったことには、感慨深さにも似た何かを感じずにはいられません。

そんな夢色ハーモニーはM@GIC☆に通常版が収録されている他、ニュージェネ版やラブライカ版など各種バージョンが存在しています。僕はラブライカ版推しだったりします。

みんな、CD買ってフルで間奏パートを聴こう!(宣伝)

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